目次
㉒日目 チェンライ→コルカタ
楽天カードから「不正利用の可能性があるから利用を停止しています」ってメールが来たから電話して確認する。
でもインドから日本のコールセンターへの発信方法が調べてもよく分からない。
俺⇔母親がLINE通話をして、母親のスマホの横に親父のスマホを置き、親父⇔楽天コールセンターに繋ぐ事でなんとか楽天に連絡する事に成功した。
楽天のコールセンターの番号を教えても発信方法が分からないとか言われたり、キーパットが押せないとか言われたり、両親のポンコツっぷりに心配になったが、なんとか楽天とコンタクトを取り、利用を再開してもらう事に成功した。
㉓日目 列車で27時間移動
27時間列車で移動。
だんだん無になって来る。
ただただ列車に揺られる。
時短時短の現代社会に逆行しているようだ。
しかし俺も、しっかり現代社会に毒されているので「この、のんびりした時間が旅の醍醐味なんだよな」的な事は全く思わない。
駅で停車中に、ホームで休憩していて発車した列車に飛び乗った時にサンドルを片方ホームに落とした。
既に発車しているので回収不可。マジかよ。
サンダル片方だけ穿いているとバランス悪いので、両方裸足で大地を踏みしめる。
「あー足の裏からインドを感じる」なんて事は思わない。
悪い事は重なる。自棄になって歩いてゴミでも踏んで怪我したら大変だから慎重に歩く。
被害は最小限に。
こういう考え方をする時、俺も年をとったなとしみじみ思う。
㉔日目 深夜の駅でサンダルを救出せよ
深夜のサンダル大捜索。
今まで数々のバックパッカーがインドを訪れたであろうが、深夜の駅でサンダルを探したやつはいないのではないか。
まずはサンダルを落としたと思われるサンタラガチ駅に戻る必要がある。
深夜に土地勘のないところでオートリキシャに乗るのはかなり怖い。
ビビりまくったけど、無事サンタラガチ駅に到着。
思った以上に駅が広い。
これ全部探すの?
裸足で?
しかも確実にある確信もない。
YouTube的には美味しいのかもしれないが、それは結果論でいつだって瞬間瞬間は必死だ。
サンダルを探してる時は、YouTubeの事なんか考えていない。
つまらなくてもいいから、サンダルが見つかって欲しい。
ただそれだけ。
必死な男の無修正な感情は面白い。
めっちゃ人間を感じる。
これが半永久的にYouTubeに残ると思うと感慨深い。
㉔日目 インドの駅で寝る
インドの駅で寝る。
文字通り、駅のホームにシーツを敷いて横になって寝る。
気付けば俺もすっかりインドに染まっている。
俺は俺が思っているよりタフなのかもしれない。
椅子に座るより寝っ転がった方が楽ちんだ。
シンプルに考えると横にならない理由がない。
インドは色々シンプルで良い。
ドミトリーに俺と同じような髪型をしたインド人のロン毛のおっさんがいた(多分俺と同世代)
部屋に2人しかいないから、二人ともパンツ一丁で過ごす。
インドのおっさんはシャワーあがりにボディークリームっぽいのを体に塗ってて、すげーいい匂いがした。
ロン毛だからパッ見、女性なのがタチが悪い。
㉕日目 コルカタをぷらつく
コルカタの街をただ歩きながら話すだけの動画。
これが成立するようになればこのチャンネルは強い。
ちーぷらは俺であり俺ではない。
エンタメ用に元々あった俺の一部分を誇張して作った金の生る木だ。
我ながらいいキャラに仕上がっていると思う。
ちーぷらのキャラを少しずつ視聴者に浸透させていった、俺のバランス感覚を俺は褒めたい。
ちーぷらのキャラは俺の中では初期から出来上がっているが、最初の頃は視聴者には伝わっていない。
そこが乖離しないように、少しずつエピソードを混ぜながらちーぷらを浸透させていった。
おかげで大分ちーぷらがどんな男か分かって頂けたと思う。
「口は悪いが本当は優しい人」みたいな感じにしたくて、それはある程度成功しているんだけど、逆に好感度があがりすぎ感がある。
好感度が低いと、ちょっといい事をするだけで好感度があがるが、高いと真逆の現象が起こるから、あまりよろしくない。
ちょっと嫌われてるくらいが丁度いい。
俺は冷血人間な訳でもないが、特別優しい訳でもな。
至って普通の事なかれ主義人間だ。
㉖日目 サトシのコルカタツアー
コルカタで有名な関西弁を話すサトシにガイドしてもらった。
字幕をつけないと動画が成立しなかったので、帰国後に動画編集しようと思っていたが、未だにしていない
登場人物が増えると一気に編集が面倒臭くなる。
㉖日目 コルカタの置き屋
海外の性事情に興味があるので置き屋に行く。
サムネにエロを匂わせると再生数が伸びるという計算もある。
置き屋街にカメラを回しながら、足を踏み入れると一瞬で大量の女性に囲まれる。
撮影禁止。撮った映像は消せとの事。
かなり恐怖を感じたが、動画を消したらすぐに開放された。
警察??警備員??っぽい人もいて秩序はある感じ。
凄い男が集まっているスペースがあったから、人気の置き屋があるのかと思ったら、皆でクリケットを見ていた。
街頭でプロレスを見ていた昭和の日本を思い出してほっこりした。
多分その頃は生まれていないけど。
コルカタには日本人に有名な、失神するほど美味いと言われているカレー屋がある。
当然失神はしないが、すげー美味い。
是非行って欲しい。
㉗日目 コルカタ→ガヤ
寝台列車でガヤへ移動。
ちょっと安めの寝台列車に乗ったら、客層があきらかに違う。
何故か窓が全開でクソ寒い。
いい席は布団がついていたが、安い席にそんな上等な物はない。
現地人は自前の毛布を持っているらしく、毛布に包まって寝ている。
安い席だからか、切符のcheckが深夜にやってくる。
もっと早い時間に来いよ。
深夜に女性のすすり泣く声が聞こえる。状況が不明。
とりあえず窓を閉めてくれ、風が入って来て寒くて眠れない。
安い席はしっかりキツイな。
寝台列車に毛布は必須だったんだな。
結局一睡もできないままガヤに到着。
AM5:00頃到着したが、思った以上に人がいる。
客引きも多い。朝っぱらからガンガン来てウザイ。
でも冷えた体にチャイが沁みる。
チャイと一服が最高の癒しだ。