ミャンマーのカラオケで桃色片思いを熱唱したら殴られてお金を盗られた時の話をします。
海外旅行は楽しいし刺激的だが危険も多い。
かくいう俺も海外にて様々なトラブルに遭っている、皆さんには是非ともこれを教訓に危険な目には遭わないようにして頂きたい。俺の屍を超えていけ!!
目次
海外では客引きによく声をかけられる
海外の繁華街を歩いていると客引きによく声を掛けられる。
俺は男なので「レディー」「葉っぱ」とかと声をかけられる事が多い。
俺は夜の店には行かないし、薬にも興味はないので、大抵は無視する。
そんな中で声をかけてきたのは俺と同い年くらいの青年で、彼は客引きをする訳ではなく、俺の隣を歩きながら世間話をしてきた。
話の流れで俺がミャンマーの飯を食べたいと伝えると、彼の行きつけの店に案内してくれることになった。
注意ポイント
・相手に悪意がないか見定めましょう。
飯を食べに行く
俺がミャンマーの飯が食べたいと言うと、上記の「LION WORLD」と言う地元民が行くっぽい店に案内された。
後でググったらヤンゴンに複数店舗があるっぽいからチェーン店みたいな感じなのかな?
俺に話しかけて来た青年の友人も合流して3人で酒を飲んだ。
この店の支払いは彼らが奢ってくれた。
注意ポイント
・初対面の人との飲食は十分注意しましょう。
カラオケに誘われる
飯屋の終盤あたりから、しきりに、この後カラオケに行こうと誘われる。
ミャンマーの若者はカラオケが大好き!!らしい。
俺はカラオケが好きではないし、ましてやミャンマーの歌なんて一曲もしらないから断るも、しつこく誘われる。
根負けしたってのと、異国の地のカラオケに興味があったので、行ってみる事にする。
カラオケまでタクシーで行く
ミャンマー最大都市ヤンゴンの繁華街にいたので、カラオケも近くにあり徒歩で行くのかと思ったが、タクシーで移動するらしい。
タクシーに乗ると何処に連れて行かれるか分からないので怖いなと思ったが、酒の勢いと飯を奢ってもらった負い目から車にタクシーに乗り込み、3人でカラオケに移動した。
注意ポイント
・アルコールは正常な判断力を奪います。ほどほどにしましょう。
ミャンマーのカラオケ
タクシーで20分程走ると、カラオケに到着した。
予想に反して立派な建物で入口にはSPによる荷物検査があった。
3人でカラオケに入ると愛想がない女の子が3人来て、それぞれの隣に座った。
キャバクラみたいな感じなのか??
退屈なカラオケ
カラオケは退屈であった。
元々苦手なうえに、知らないミャンマー人の歌を、知らないミャンマー人が歌っているのを聞く。
面白いはずがない。
しかしTHE日本人で気遣いができる俺は、肩を揺らして乗っているフリをした。
ミャンマー人の特性なのか、俺から金を巻き上げるためのカラオケだからかは不明だが、彼らは人が歌っている時にスマホを弄ったり煙草を吸ったりしていて全然盛り上がらなかった。
空気が重かったから率先してタンバリンを鳴らして場を盛り上げたりもした。
桃色片思いを熱唱する
君のジャパニーズソングが聞きたい渡されたデンモクには日本の曲は3曲しか入ってなかった。
その中で唯一俺が知っている曲は松浦亜弥の桃色片思いだった。
ちなみにあややと俺はタメ。これも何かの運命か。
遠く離れた異国の地で半笑いで照れながらの桃色片思いを披露しても意味がないので、俺の魂を込めた桃色片思いをお見舞いしてやった。
見さらせ、これが大和魂だ。
その時も彼らはスマホを弄っていた。
注意ポイント
お会計
結局俺が歌ったのは桃色片思いの一曲だけで後の2時間くらいは、ひたすら彼らの歌を聞いていた。
流石に限界が来たので、お会計をお願いすると、目つきが悪い店員が汚い紙に会計の金額を書いて持ってきた。
細かい金額は覚えていないが日本円で20万円くらいの請求が来ていたと思う。
気付いたら女の子たちは消え、鬼のような顔をした男3人に囲まれていた。
注意ポイント
・確認を怠ると後から相場とかけ離れた請求をされる事があります。
軟禁
俺の両隣に2人。入口のドアの横に1人というフォーメーションで俺は部屋に軟禁されたいた。
海外でのトラブルは聞いた事はあったが、俺には起こらないと思っていた。
家を出る時に交通事故に遭うと思う人はいない。
とりあえず財布を盗られないように、抱きかかえながら20万円も持っていないと交渉する。
日本円で5000円分くらいのミャンマーの通貨を出し、今はこれしか持っていないと主張。
なんとか5000円でいいと言質をとる事に成功する。
何回も確認した後に約5000円分の紙幣を渡すと、さらに財布まで奪おうとしてきた。
俺が抵抗すると、しびれを切らしたのか俺の顔面を殴り俺の荷物を奪おうとしてきた。
注意ポイント
・決して抵抗してはいけません。最悪命を落とします。
咆哮
このままでは、マジで身ぐるみ剥がされると思った時、俺の中で何かが切れた。
なんで俺はミャンマーで行きたくもないカラオケに来て、気を遣って場を盛り上げて、桃色片思いを熱唱して、20万も請求されて、5000円で勘弁して下さいとへりくだった挙句、殴られないといけないのだ。
どうして、ここから無事で帰れるのなら下痢腹かかえて公衆トイレ探してるほうがズット幸せって願わなくっちゃあならないんだ。
考え出したらムカっ腹が立って来て、大きな声で叫んだ。叫ぶというか咆哮に近かったと思う。
完全に吹っ切れた俺の雰囲気に3人が圧倒されているのが分かった。
とりあえず、俺を殴った目つきの悪い店員をぶっ飛ばそうと、勢いよく立ち上がると3人は逃げて行った。
注意ポイント
・相手を刺激する行動は慎みましょう。
解放
カラオケの部屋から出ると、俺の大声を聞いてか部屋の前にSPが集まっていた。
あいつらとカラオケ側は無関係なのか?
極度の緊張から解放されたのと、大声を出して事で、俺は立っている事ができなくてその場に座りこんだ。
SPのリーダーっぽいおっちゃんに、殴られて金を盗られたと説明したかったが、俺の英語力では表現しきれず、5000円を払った事しか伝えられなかった。
おっちゃんに『女の子を3人もつけて2時間も飲んだら5000円くらいにはなるよ』的な事を言われて、俺も妙に納得したので帰る事にした。
タクシーに乗るのは怖かったので、深夜のヤンゴンの街を歩いて帰った。
注意ポイント
桃色片思い事変
以上の流れは『桃色片思い事変』と呼ばれているのだが、振り返ると俺が悪い。
海外で知らない人に着いて行くのもよくない、知らない人の車に乗るのもよくないし、相手が案内する知らない店に行くのもよくない。
俺の危機感不足が招いた事態ではあるんだけど、今となってはいい思い出だし、5000円で海外で殴られる経験ができたと思えば安いもんだ。
いい人のほうが多い
海外では治安の悪さや、犯罪被害がクローズアップされがちがけど、あたり前だがいい人も多い。
つーかいい人のほうが多い。日本に比べたら治安も悪いのだろうけど、大体いい人である。
海外で困っている時は助けてくれる。異国の人が困っていたら力になってあげたいと思うのが人情ってもんだろう。
無警戒もよくないし、警戒しすぎるのもよくない。
皆さんにはいい塩梅で海外旅行を楽しんで頂きたい。