目次
④日目 ベトナム→インド
遂に俺は今日インドに向かう。
「人生感が変わる」とか言われ、なんとなく興味があったけど実際に訪れる事になるとは思わなかった。
とりあえず初日はデリーの日本人宿サンタナを予約する。
日本人宿は敬遠して泊まった事はないのだが、そんな事を言っている場合ではない。
まずは日本語が通じるサンタナでインドの情報を集める事が先決。
インドに適応できなくて早期帰国も視野に入っている。
嫌なら無理してインドに居る事はない。
ダメならさっさと帰ろう。
とまぁ散々インドにビビっていた訳だが、無事にサンタナに辿り着く事ができた。
デリー駅に周辺には詐欺師がウジャウジャしているとの話も聞いていたが、特に話しかけられる事もなかった。
とりあえず無事にインド入国。
⑤日目 デリーで客引きについて行く
朝からデリーの街をぷらぷら歩く。
昨日デリーに着いたのは深夜だったから昼間のデリーは活気があって面白い。
インドに来るのは初だから見るものがどれも新鮮で、歩いてるだけでわくわくできる。
「インド政府がやっている安心安全は旅行会社があるから案内するよ!!手数料!?もちろんそんな物は不要さBrother!!」
的な事を言って来た客引きがいたのでついていってみた。
十中八九ウソだと思われるが、ほぼノープランでインドに来たのでモデルルートを聞いて参考にしてみたかった。
旅行プランは値段だけ聞いて、相場を確認できれば良かったし、客引きが手数料を要求して来ても「手数料いらないってって言っただろ」で押し切るつもりだった。
今考えると、ビビッてるって言ってた割にはインド2日目からアクティブな男だ。
「日本にたくさん友達がいて日本が大好きだから政府公認の安心安全な旅行会社を紹介するよ!手数料??もちろんそんなものは不要さBrother」という聖人のようなインド人がいたからついて行ってみた。
— ちーぷら@世界一周中 (@e_pura2) October 25, 2022
護りたい、その笑顔。https://t.co/8wVTlau6P8 pic.twitter.com/cbTiyzgw2B
旅行会社に南インドを回りたいと言ったらモデルルートを組んでくれた。
インドの移動は鉄道が主流だが、早めに予約しないと席が埋まってしまうらしい。
約一か月かけてインド最南端の街、カンニヤークマリへの鉄道のチケットと、ホテル3泊分(3泊以降は自分でホテル確保)で13万くらいを提示された。
ちなみに鉄道のチケットはLINEで送られて来るのでスマホを見せるだけで乗車可能。
担当者にLINEを送ればルートや日程変更も可能なので、旅の柔軟性も確保しつつ、あらかじめ列車のチケットも押さえる事ができるらしい。
全く持って相場が分からないので、割と魅力的に思えたが、急いで契約する必要もないので検討すると言って旅行会社を出たが強引な引き止めはなかった。
客引きからも手数料などは請求されなかった。
あれ??インドって案外健全??
⑤日目 インドの置き屋に行く
デリー駅の近くに、置き屋があるらしいから見に行ってみる。
女性遊びはしないが、海外の性事情には興味がある。
ざっくりとした情報で行ったので場所が良く分からない。
なんとなく立ちんぼがいるエリアを見つけて何となく見学してきた。
実態はよく分からなかったが、雰囲気が分かればOK。
しかしあそこでSEXをする気にはなれないな。
立ちんぼの女性に手を掴まれて、部屋に連れ込まれそうになったから、外国人でも遊べるんだな。絶対に遊ばないけど。
この動画で置き屋とかの、興味を引くワードをタイトルに入れると再生される事を学んだ。
YouTubeを伸ばすには、面白い動画を作る事も大事だが、いかに自分の動画をクリックさせるかの方がさらに大事。
でも煽りサムネとか、やりたくないよな。
⑥日目 悪名高きデリー駅で列車のチケットを買う
みんなで若者のコメントに返信して大和魂を見せてやろうぜ!!
世界遺産の街、アーグラ行きの列車のチケットが買いたい。
しかしデリー駅は魔境と聞いている。
詐欺師の巣窟、噓つきしかいないなどと色々言われているが、買わないと先に進めないからとりあえず駅に行ってみる。
色々言われているが、今はネットでなんでも調べられる時代だ。
ググるとどうやら駅の二階に外国人専用のチケット売り場があるらしい。余裕。VIVAネット社会。
しかし二階に売り場がある雰囲気はない。
ネットの情報はコロナ前なので、売り場が変わったのかなくなったのかは不明だが、いきなりチケット購入は暗礁にのりあげた。
駅の係りっぽいおっさんに話しかけても、あきらかにぼったくりと思われる旅行会社に連れてかれるetc.................
何とかチケット売り場を探し出しても、購入方法が不明。何言っているかもよくわからない。
どうやら記入用紙に乗りたい列車の情報を書くらしいが、それもよく分からん。
あ~これはマジで無理だわと、途方に暮れて体育座りでいじけていたら地元の若者が助けてくれた。
ネットでアーグラ行きの列車の情報を調べてくれて、記入用紙にも代わりに記入してくれた。
彼らのおかげで無事にチケットの入手に成功。有難う。
このあたりから俺のインドに対する認識は変わり始めたのかもしれない。
悪名高きデリー駅でチケット買おうと思ったら散々違う場所を案内され、チケット売り場に辿り着いたら今日は休みと嘘をつかれ、そいつを撒いてやっと売り場に並べたら抜かされた挙げ句、自分の番が来ても買い方が分からなくて隅っこで体育座りでいじけてたら若者グループが助けてくれた。VIVAインド!!
— ちーぷら@世界一周中 (@e_pura2) November 4, 2022
⑦日目 デリー→アーグラ
列車でアーグラへ向かう。
ちょっといい席を購入していたので(それでも500円くらい)快適そのもの。
チャイとかお菓子も出てくるし、インドの列車余裕じゃん。
アーグラ駅に着いたので、先に明日の列車のチケットを買っておきたい。
が、バスで次の街へ俺を行かせたいっぽい客引きの親父が邪魔して来る。
流石インド。
一筋縄ではいかない。
ムカツク事はムカツクんだけど、悪気がないのか、ケロっとしてるから何だか憎めない。
それがインドの魅力なのかもしれない。
ちなみに列車のチケットはちゃんと買えた。
⑧日目 世界遺産タージマハル
タージマハルには狂気を感じる。
俺はこの手の物が好きではない。
自分の力を誇示するためとか、愛する人の墓を作るとか、そんな個人的な事に民衆を巻き込まないで欲しいと思う。
作りたいなら勝手に一人で作ればいい。
人は死んだら終わりなので、死んだ後の事は考えなくていいと思う。
死んだ後も自分の権力を後世に残したいとか理解不能だが、俺は権力を持った事がないからな。
俺も力を持てば、考えが変わる可能性は充分にある。
金を持ってない男が人生は金じゃないと言っても説得力ないからな。
ただタージマハルは美しい。
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの狂気があったからこそ、この美しい建物が存在するのだと考えると狂気も悪くない。
⑧日目 アーグラ→ジャイプール
ピンクシティと呼ばれるジャイプールへ行く。
安い車両は座席も狭く混んでいる。そして当たり前のように、俺の座席に誰かが座っていた。
まぁ言えばすぐに移動してくれるから問題なし。
新しい駅に着くと客引きが群がってくる。
大きなバックを背負ってキョロキョロしていて旅行者丸出しだからいいカモだ。
客引きは決まって「俺は日本に友達がいる」と言って来る。
親近感を持たせるためだろうが、日本人の俺にも日本の友達がほぼいないのに、気軽に日本に友達がいるとか言われるとイライラして来る。
そもそも友達が多い奴は信用ならない。
お前の友達の定義は何なのだと問い詰めたくなる。
「一度会ったら友達で~♪毎日会ったら兄弟さ♪♪」は完全に危険思想な歌だな。
インドの客引きはみんな日本に友達がいると言ってくるが、友達がほぼいない俺からしたらお前らの友達の定義はどうなっているのかと問い質したい。友達の定義が広い人は信用できない。と考えると「一度会ったら友達で毎日会ったら兄弟さ♫」って狂気じみてて怖いな。
— ちーぷら@世界一周中 (@e_pura2) October 27, 2022
⑨日目 ピンクシティでお馴染みジャイプール
ピンクシティのジャイプールはデリーからも近くてお馴染みの観光地っぽいが、別に感が強いな。
まぁ特に心は躍らないな。雑貨屋とか多いから女性にはいいかも。
何となく入った店のカレーが美味すぎてビビる。
インドでカレーは何回か食べたけど、別に普通だったので完全油断していた。
ハードルが下がりきっているところに、美味いものが来るとガツンとやられる。
美味すぎて感動した。
そうだった。俺は人生で感動したいのであった。なんか思い出したわ有難う。
感動してテンション上がり過ぎたので思わす煙草を購入。不味い。
ちなみこの夜、彼は腹を壊す。
食べたのはバターチキンカレーかな。多分。動画見ればなんか言ってるかも。
店員の接客も最低限で有難い。過剰に話しかけられても気まずいだけ。俺はね。
⑩日目 ゲリゲリ座衛門あらわる
インドでは腹を壊すと聞いていたが、俺は大丈夫だと思っていた。
昨夜からゲリゲリ座衛門。腹が痛いのはマジでしんどい。
しかし、今後もインド旅行は続くので犯人を突き止めておく必要がある。
水、カレー、ラッシー、アイス、屋台飯、フルーツジュース、このあたりか?
体調を崩すとメンタルにも来る。
既にお約束になりつつあるが、海外に疲れて文句を言っている。
どうやら10日あたりが一つの鬼門になるのではないか。
文句を言いつつも、そこまで嫌な感じにならないよう調整しているのが、俺のしたたかな所である。